『PENで撮るかんたんかわいい写真』山本まりこ

PENで撮るかんたんかわいい写真 ~思いどおりのイメージでたいせつな時を残すレシピ集

  • 山本まりこ
  • 技術評論社
  • 1764円

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書評

気になるカメラに出会ったら、きっとそのカメラに出会う運命だったのだと思うのです。
と、はじめに著者は語っているが、それは気になる本との出会いでもいえることかもしれない。

カメラにまったく興味も知識もない私が本書を手に取ったのは、表紙にあるカメラのレトロな雰囲気に魅かれてだ。
内容は、オリンパスPEN操作の解説が中心。
例えば、「ファンタジックフォーカス」なる機能を選択すると幻想的なふんわりかわいい写真が撮れたり、「ジオラマ」を設定すると、ミニチュアの世界のような非現実的な写真が簡単に撮れたりと、ワンランク上の写真に仕上げるテクニックを、ちょっとしたポイントも入れつつ紹介している。

一眼レフは(プロ仕様という感じで)どうもとっつきにくかったのだけど、その敷居をぐんと下げてくれる一冊だ。デジカメすらお世辞にも使いこなせているとは言えない人間だが、本書を読んで無性に一眼レフが欲しくなってきた。
手づくりストラップやカメラポーチの作り方も掲載していて、カタチから入る人(特に女子)の心をくすぐる構成になっているのも心憎い。

まさに「思いどおりのイメージでたいせつな時を残すレシピ集」。
PENユーザーの傍らに本書があれば、「こんな写真を撮りたい」という時の心強いナビになってくれそうである。
さて、まず私は一眼レフカメラを買いに行くところから始めようか。[Amazon]

本書は、本が好き!経由で献本していただきました。

『説きふせられて』ジェーン・オースティン

説きふせられて (岩波文庫)男は思い出に浸り、女は未来を見つめる生きものだと思っていたが、かつての恋人を変わらず愛し続けるアンのような女性を見ると、どうやらそうでもないらしい。
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『クロニクル千古の闇6 決戦のとき』ミシェル・ペイヴァー

決戦のとき (クロニクル千古の闇 6)「早く先を読みたい」とはやる思いと、終わりが近づく寂しさ。
そんなジレンマにもだえつつ、ページをめくっていった。「クロニクル千古の闇」シリーズもついに最終巻である。

最強の〈魂食らい〉イオストラとの対決を前に、森には不穏な空気が立ち込める。悪霊による病と異常気象。雪と氷で覆われた地表さながら、氏族たちの心も不安や恐怖で固く閉ざされてしまう。イオストラの邪悪な支配を阻止するため、一人旅立つトラクを待ち受けていたものとは…。
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『父が子に語る近現代史』小島毅

年号と出来事の羅列、あるいは傑出した人物に焦点を当てるのではなく、日本人ぜんたいの思想や行動から近現代史を捉えようと試みた一冊。
父が子に語る近現代史

  • 小島毅
  • トランスビュー
  • 1260円

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書評

歴史というものを一本の木に例えてみると、事件や魅力的な人物といった目に見える「枝」や「葉」を解説した書物は数多あるけれど、それらの大本にある「根」、すなわち原因に着目したものは、案外少ないように思う。
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『鹿鼎記(全8巻)』金庸

鹿鼎記〈1〉少年康煕帝 (徳間文庫) 鹿鼎記〈2〉天地会の風雲児 (徳間文庫) 鹿鼎記〈3〉五台山の邂逅 (徳間文庫) 鹿鼎記〈4〉二人の皇太后 (徳間文庫) 鹿鼎記〈5〉経典争奪 (徳間文庫) 鹿鼎記〈6〉クレムリンの女帝 (徳間文庫) 鹿鼎記〈7〉故郷再び (徳間文庫) 鹿鼎記〈8〉栄光の彼方 (徳間文庫)

とかくヒーローという存在は応援したくなるものだが、本作の韋小宝(い・しょうほう)は到底読者の支持を得られそうにない。
好きなものは女と金と博打。勇気も根気もなく武芸はからきしだが、要領の良さと口の悪さは天下一品。
こういう人間はいつか天罰が下りそうに思うのだが、それどころか天下の康熙帝の心を掴んで順調に出世し、他方で反清復明を掲げる英雄好漢たちに一目置かれる存在にまでなってしまう。
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