『あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま』イ・ヨンギョン
“韓流”が一過性のブームに終わらず、根付いた感のある昨今だが、韓国の絵本というのは馴染みが薄いのではないだろうか。
この絵本は、韓国の『古随筆閨中七反争論記』をもとに、ソウル市在住のイ・ヨンギョンによって創作されている。
裁縫の得意なおくさんと、7つの裁縫道具・「ものさし」、「はさみ」、「はり」、「いと」、「ゆびぬき」、「のしごて」、「ひのし」が登場する。
道具それぞれが韓国の民族衣装をまとった小さな人間で、おくさんがうたた寝している隙に、自分がどんなに優れているかを一人一人自慢し合い、言い争いになり・・・。
と、物語の内容は、いたってシンプル。
それなのに惹きつけられてしまうのは、ユーモラスな絵が実に魅力的だからだ。登場するおくさんと7つの道具たちの表情が、ほどよく力が抜けた感じでなんとも可愛らしい。
色彩も、韓国といえば極彩色のイメージが強いが、この絵本はそうではなく、柔らかでとてもやさしいタッチで描かれている。
とにかくこの絵本の空気感は独特のものなので、一度触れてみてはいかがだろう。[Amazon]



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