『Fが通過します』佐藤雅彦

Fが通過します

  • 佐藤雅彦
  • マガジンハウス
  • 1200円

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書評

幼い頃から、端っこが好きだった。
タオルケットの端を握っていないと眠れなかったし、食パンは耳から食べる。広い部屋にいても真ん中にでんと座るより、隅にいる方が落ち着く。雑誌の本文より、余白の部分に書かれた小ネタのようなところを先に読んでしまう。新聞紙の、裁断されたギザギザの部分が妙に気になる。

『Fが通過します』は、文芸誌『ウフ.』に「佐藤雅彦のはじっこジャック」として掲載されていたものだ。端っこだけを集めて本にするなんて、「端っこフェチ」にはたまらない。
奇抜な形状で、細長い箱の中に幅2センチの短冊形の本が2冊納められている。本だと知らなければ、歯ブラシかペンでも入っていると思うだろう。

本書は、この限られた幅の中で何が表現できるかということを、とことん追求した作品である。
瞬時に分かるものや、最初は「?」となって一呼吸置いてから「なるほど」と肯けるものなど、さまざまな発見の喜びが詰まっている。こればかりは、内容をバラす訳にもいかないから、実際に自分で見てみてほしい、というしかない。
同じ著者の『ぴったりはまるの本』という本を面白いと感じるなら、本書もきっと気に入るはず。
またコンパクトな形状の本書には、収納に悩まされないという利点がある。些細なことかもしれないが、本好きにとっては増え続ける本をどう収納するかは、重要な問題なのだ。

ただ、企画自体は評価できるものの、1,200円という価格は高い。
ワンコインで、レストランのレジにあるガムのように書店に置けば、買う人は結構いると思うのだが(自分なら、気になって絶対買う)。[Amazon]

本書は、本が好き!経由で献本していただきました。

  1. 『Fが通過します』 by 佐藤雅彦

    いまはネットで利用するばかりで、買わなくなった『ぴあ』に、「はみだしゆーとぴあ」

  2. Fが通過します@佐藤 雅彦

    著:佐藤 雅彦出版社:マガジンハウス定価:1200円(税込み)Fが通過しますlivedoor BOOKSで購入書評データNHK教育TVで放映しているピタゴラスイッチってご覧になった事有りますか?WIiki『ピタゴラスイッチ』Wikiの『ピタゴラスイッチ』概要によると、世界の現象….

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