『いつも、ふたりで ばーさんがじーさんに作る食卓』岡西克明・松子

いつも、ふたりで ばーさんがじーさんに作る食卓

  • 岡西克明、岡西松子
  • 講談社
  • 1365円

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書評/グルメ・食生活

毎日の食卓を日記風に紹介するブログが、一冊の本になった。
自らの生活を公開するブログは、インターネット上に山のようにあるが、この本の著者である、じーさん・sesentaさん68歳と、ばーさん・cincoさん68歳の夫婦が醸し出す空気感は、一味も二味も違っている。

「ばーさんがじーさんに作る食卓」というブログタイトルから、昔ながらの和食の数々が紹介されているのかと想像すると、それはことごとく裏切られるのだ。
タイレストランのマダムから教えてもらった「かにのカレー味の炒めもの」。自宅の庭で採れたサフランを贅沢に使ったスペイン料理の「パエジャ」。採れすぎたいちじくの処理に悩んでいたcincoさんにsesentaさんが、「これ、うまそう」と堀井和子さんの本『モーニングブレッドとパンケーキ』の中から探し出された「いちじくのガレット」等々。
取り入れているレシピと年代とのギャップに多少の驚きを感じつつも、若々しい感性に脱帽してしまう。

cincoさんの語り口も軽快で心地よくて引き込まれていくし、sesentaさんの撮られた写真は、夏でも冬でも温かさと美味しさが伝わってくる。
ブログをまとめた本なので、初夏から春にかけて季節を追いながら読み進めていくことができるのも、嬉しい。
一日一日を楽しんでいる二人の丁寧な暮らしぶりは、読み手の心にポッとあかりを灯してくれる。[Amazon]

本書は、本が好き!経由で献本していただきました。

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