『父の詫び状』向田邦子
特に私が好きなのは、「父の詫び状」、「お辞儀」、「ねずみ花火」。
題材はもちろん、関係のなさそうな話題が、タイトルでまとまっていく展開は、読んでいて心地よさを感じる。
向田邦子のエッセイを読んでいると、昭和初期の日本の情景が、自然と浮かんでくる。子どもたちの笑い声や、台所から聞こえてくる炊事の音や、漂ってくる食べものの匂いなどが、ページから飛び出して読者の五感に訴える。
いわば、一中流家庭の日常から、昭和の風景を見ることができるのだ。だから、どことなく懐かしく、しみじみとするのかもしれない。[Amazon]




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