『からだのツボの大地図帖』クロワッサン特別編集
- クロワッサン編集部
- マガジンハウス
- 980円
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書評/健康・医学
日本では長い間、東洋医学が国民の健康を支えてきた。
しかし、明治政府の近代化政策によって西洋医学一辺倒となり、東洋医学はなぜ治るかという科学的根拠が薄く、また、「古くさい」というイメージが強まったこともあって、いつの間にか病気になったら(西洋医学の)病院へ行く、というのが当たり前になってしまった。
ただ、そんな中でも東洋医学の治療家は存在し、その恩恵に与る人々も少なくない。そして昨今、西洋医学ではなかなか治らない病気、または不定愁訴(病名はつかないが不調を訴える状態)の患者が増えてきたからか、人間の身体を全体で診る考え方の東洋医学が見直されてきた。実際、街を歩けば、鍼灸院や接骨院を見ないことはないというくらい増えている。
そんな中出版された本書は、専門的な知識のない人でも気軽に自分でツボ押しをして体の調子を整えることができる一冊である。
クロワッサン特別編集の『体のツボの大地図帖』は、2000年に発売されてロングセラーとなったものを大幅に改訂・再編集したもの。
私は2000年版を持っており、これまで愛用していた。
2000年版と今回の違いは、中韓のツボの位置の統一など、ツボを巡る状況が変わったことと、自らの治療体験を紹介する有名人の顔ぶれが変わったことと、紹介しているツボ押しグッズが違うことくらいで、「大幅に改訂」と書いてあるが、それほど大差ない。
ツボの位置はあくまで目安なので、本書を参考にしながら自分が押して気持ちがいいところを刺激するのがいいと思う。
不調や美容、痛みなど、症状にあわせたツボの位置を分かりやすく教えてくれていてとても便利で、特に、冷え性や頭痛などに悩む女性にオススメである。
イラストと写真をふんだんに使っているのは今回も同じだが、前回よりカラーページが増えて、さらに読みやすくなっている。手ひとつとっても、多くのツボが紹介されていて、電車の中でもテレビを見ながらでも気楽にできるのが嬉しい。
東洋医学では、「未病」と説く。病気になる前のちょっとした不調を感じた時に、ツボを刺激して身体の調子を整えれば大病に至らない、という考え方だ。ストレス社会といわれる現代で、本書は不調を解消していく手引きとなるだろう。[Amazon]
※本書は、本が好き!経由で献本していただきました。

クロワッサン特別編集 最新版・からだのツボの大地図帖

押す回数で変わるツボ押しの効果
人間の身体は不思議で、ツボを押す回数で、活性化したり、沈静されたりするといいます