『和の暮らし』小泉さよ
- 小泉さよ
- KKベストセラーズ
- 1365円
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書評/ライフスタイル
タイトルと著者名から、少しお年を召した方を想像したのだが、略歴を見ると1976年生まれとのこと。
最近、古いものや、昔ながらの暮らしを取り入れる若い女性が増えてきている。ひとつのジャンルを作り出した雑誌『クウネル』やテレビ番組『ゆるナビ』は、そんな彼女たちの思いを汲むものだ。
「新しさ」よりも、「古くて味わい深いもの」を。「便利さ」や「スピード」よりも、「時間をかけて丁寧に作りあげたもの」を好む傾向は、技術が進歩しデジタル化した現代社会に逆行するかのようだ。けれどそれは、物質的に豊かになってもそれだけでは満たされることがない、ということを敏感に感じ取っている現れなのではないだろうか。
築三十余年の古い一軒家で暮らし、卓袱台でくつろぎ、手ぬぐいを愛用し、草花を生ける著者の暮らしは、いたって地味である。何か特別なことをしている訳でも、高価な家具や小物を使っている訳でもない。そこには、季節を感じ、ものを愛しく扱い、毎日を楽しみながら過ごしている姿が映し出されている。
「日本人でよかったなぁ」という著者の声が聴こえてくるような、あたたかい一冊に仕上がっている。
内容としては、前述した著者の暮らしぶりの他に、四季の行事を季節ごとに紹介する「和の歳時記」、和を感じる建物・施設・街を紹介する「東京の和」「和のある街」が、優しいタッチのイラスト(水彩色えんぴつを使っているのだろうか)とともに収録されている。簡単に言えば、犬の出てこない『しばわんこの和のこころ』といったところ。
骨太の中身ではないが、熱い緑茶をすすりながらゆったりとした気持ちで読める一冊である。
ちなみに、本文とは関係ないが、章末にある「ちょっといっぷく。」など、落書きのように小さく書かれているひと言が、ちょうどいい力の抜け具合で可笑しかった。[Amazon]
※本書は、本が好き!経由で献本していただきました。

和の暮らし

『和の暮らし』小泉さよ
和の暮らし小泉 さよベストセラーズ2007-01livedoor BOOKSで購入書評データあったかくて、優しい。なつかしくて、新しい。手ぬぐい、卓袱台、ごはんと味噌汁、歳時記、器、真鍮、古道具、和喫茶、古本、骨董、街めぐり…。もの、こと、ごはん、のはなし。小泉さよさんのイラ
ぐらさん、こんにちは!
こちらでは初めまして。
イラストも小泉さんの文章も温かくて心地良かったですね。
折に触れて眺め返したい作品でした。
「和のある街」を散歩したくなりました。
散歩の途中に古本屋があったりしたら素敵だろうなぁ、なんて
思いを馳せています。
こういう風にイラスト&地図つきで紹介されると、ぶらりと行ってみたくなりますよね。
私は、この本のページ番号に使われているハンコを見て、思わず「欲しい!」と思ってしまいました(使うあてもないのに)。