『海賊ジョリーの冒険1 死霊の売人』カイ・マイヤー
海賊が活躍する海洋冒険モノかと思いきや、本書はもうひとひねり加えられている。
書き出しは、こうだ。
ジョリーは海の上を駆けていた。はだしの足が一センチほど水に沈んでいる。その下には青い深淵が口をあけている。海底まで数百メートルはあるだろう。
海の上を駆けていた?この、さらりと書かれた冒頭を読むだけで、一気に物語の世界に引き込まれてしまう。
舞台は、17世紀初頭のカリブ海。
主人公の14歳の少女・ジョリーは、海賊として育てられた。しかも、彼女は、生まれつき、水の上を歩くことができるのだ。
この不思議な能力を持つ子は、「ミズスマシ」と呼ばれ、人々から珍重がられていて、さまざまな勢力がこの「ミズスマシ」を狙っている。
物語は、ジョリーに、「ミズスマシ」の少年・ムンク、船長・ウォーカー、躁舵手で頭が犬のブエナベントゥーレ、元海賊船長の娘・ソールダッド、海賊の少年・グリフィンなど、個性豊かな仲間が加わって、謎の敵に立ち向かっていく、というもの。
海外作品を読んでいて良いところは、日本にいながら、異国の地の雰囲気を感じられることだ。
カリブ海の真っ青な海。ギラギラ照りつける太陽。荒くれ者の男たちの喧騒。海水やのしょっぱさや、汗や、ラム酒の入り混じったような匂い―。
そんな賑やかなカリブの海賊の世界が、物語いっぱいに広がっている。
そこへ、人間ではない不思議な生き物たちが登場し、独特のファンタジーの世界を創り上げていて、なんとも楽しい。
三部作の一巻目となる本書は、死霊の売人や、彼が恐れる敵の正体が明らかにされず、謎が多い。続きが気になるところだ。[Amazon]
ドイツ:佐竹美保・翻訳



本当におもしろい作品でした!
何度もジョリーの勇気に驚かされました[絵文字:e-266]
ドキドキ、ハラハラの連続でしたが、ページをめくる手を止められませんでした[絵文字:i-237]
一気に読んでしまえる、すばらしい作品です!!
コメントありがとうございます。
ジョリー、ムンク、グリフィンの三角関係も目が離せないファンタジーですよね~。
でも、最終巻が出るまで間があいていたから、細かいところを忘れてしまっています。
また一巻から読み直そうかな。
ちなみにわたしは、木食い虫がけっこうお気に入りです。