『ルー炎上! 恥かけ、汗かけ、涙しろ』ルー大柴
- ルー大柴
- マガジンハウス
- 1260円
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書評/エンタメ・タレント
私の友達に、好きな男性のタイプがかなり個性的な子がいた。
イランやイラクといった中東系の濃い顔が好みなのだ。そんな彼女の好きな芸能人は、ルー大柴。濃い顔が好きなのはいいとして、なぜ日本人代表がルー大柴?
最初、冗談を言っているのかと思ったが、本気なのでさらに驚いた。私や周りの友だちは、「ルーだよ、ルー!絶対趣味悪い。」などと言って彼女を正気づけようと試みたが(大きなお世話である)、彼女は、あの顔が「たまらなくセクシー」なのだと一歩も譲らなかった。木村拓哉や福山雅治など“正統派”男前には何の興味も示さず、ひたすらルー大柴を追い続けていた彼女を見て、「蓼食う虫も好き好き」という言葉を噛み締めたものである。
と、さんざん失礼なことを書いたが、ルー大柴に対する一般的なイメージは、「暑苦しい」「アクが強い」「しつこい」といったものではないだろうか。「トゥギャザーしようぜ!」とオーバーに動きながらカメラの前に登場する彼を迎えるのは、「キャー」という黄色い声ではなく、「ギャー」という叫び声が多かったように思う。
しかし、そんなルー大柴が、子どもや若者の間で大人気だという。
NHK「みんなのうた」で「MOTTAINAI~もったいない~」というラップが評判となり、2006年から始めたブログにはたちまち若者を中心に反響が広がる。本書は、いま最も熱い男、ルー大柴が自らの人生哲学を語った一冊である。
印刷屋の跡取り息子として生まれたが、夢を追い求めて家を飛び出し、海外放浪した青春時代。相続問題や彼女との死別を経て、いくつものバイトを掛け持ちして糊口を凌いだ下積み時代。離婚の危機に陥り一度は役者の夢を諦めかけたものの、キャラクターを確立して今に至るまでを、赤裸々に綴っている。
一時間足らずで読める本なのだが、「ルー語」なる彼独特の言葉で語られるので、慣れるまでは読みにくい。なにしろ、こんな一文で始まるのだ。
二〇〇七年一月十四日で五十三歳になった、ちょいダサおやじの私、ルー大柴ですが、自分のこれまでのライフをリトルビット恥ずかしいとは思いつつ、赤裸々に表現したく、このブックをライトしました。(P.2)
「今を打開する可能性は、バイマイセルフ、自分が動くことで生まれてくる」(P.23)
「一見ムダと思えるような経験をキャッチキャッチキャッチしておけば、後になってか応用がきく」(P.46)
「ドリームを持つのは年齢に関係なく自由だ!」(P.101)
など、彼が本書で語っていることは何も特別なものではない。文章も稚拙かもしれない。けれど借り物ではない、彼自身の体験から生まれた飾り気のない言葉は、ストレートに心に届く。
ただ、すでに自分の夢に向かって邁進している人や、これまでがむしゃらに頑張ってきた人には、あまりおすすめできない。前者の場合、読む時間を今までどおり夢の実現のために費やした方がいいし、後者の場合、一番必要なのはゆっくり休息を取ることだと思うからだ。
本書は、腰が重くてなかなか行動を起こせない人や、自分に限界を作っている人、「もう若くないから・・・」と情熱を失いかけている人に、是非、読んでほしい一冊である。
苦労を語る人は多い。だが、苦労を感じさせずに振舞える人は稀である。派手なパフォーマンスが印象的だが、本書から見えてくる彼は、仕事の反省点を日記に書きとめるなど地道にコツコツ努力している。そんなルー大柴の人柄も分かる一冊となっている。
本書は、本が好き!から献本していただいた。
本の表紙と、一向に減らない在庫状況のギャップがそのまま彼の芸風を現しているようでつい献本を申し込んだのだが、本当に感謝している。多分書店で見かけても、「うわ、ルー大柴。暑苦しいなぁ。」と手に取ることすらなかったと思う。
人と同じように、本との出会いも一期一会。
一冊の本で人生が変わってしまうことは滅多にないが、心のベクトルが変わることはある。それがほんの少しの変化だとしても、心がポッと明るくなった時、「ああ、本を読んでよかったなぁ」と感じるのだ。
よし、ネクストがんばろう!(いかん、ルー語がうつってしまった・・・)[Amazon]

ルー 炎上! 恥かけ、汗かけ、涙しろ

ルー大柴
ルー大柴ルー 大柴(るー おおしば、本名:大柴 亨(おおしば とおる)、1954年1月14日 – )は、東京都新宿区富久町出身のタレント、俳優。血液型はA型。 立教高等学校(現立教新座中学校・高等学校|立教新座高等学校)卒業。所属芸能事務所|事務所は浅井エ
私もルーの本を「本が好き!」で申し込んだのですが
読む前にぐらさんの書評を読んですでに読んだ気になって
感動までしてしまいました。
早く読みたいです!
ブログ読んだら読みづらかったですけど(笑
ルー大柴ファンから袋叩きにあうんじゃないか、とドキドキしながら書いていました。
ブログに比べれば、本はずっと読みやすいです。
多分、黒一色刷りだからルー語は控えめにしたのでしょう。
本を読んだ後ブログを覗いたら、目がチカチカしてしまいました(みんなよく読めるなぁ)。
それにしても、「競馬必勝法!」みたいなこのカバー・・・暑苦しいです。
ルー大柴「ルー炎上!」
ルー大柴「ルー 炎上! 恥かけ、汗かけ、涙しろ」(マガジンハウス) ルー大柴のブログが、とくに若者の間で大評判。53歳にして大ブレイクしはじめたルー。炎上しているルー。その謎とは? 内容 一見アクが強そうに見えるルーはじつは、心優しく、傷つきやすいジェント…