『もやしもん3』石川雅之

もやしもん(3) (イブニングKC (151))『もやしもん』3巻では、樹教授念願の発酵蔵がついに完成する。自分たちでワインを作れるとは、なんて贅沢。
本書で私が一番ウケたのは、川浜・美里コンビが足踏みでワイン造りをしている場面。パンツまでブドウ色って…。やはり、この二人からは目が離せそうにない。

この漫画に関しては、主人公の幼なじみの結城はどこへ行ったのか、とか、主人公は新入生なのになぜ樹ゼミの一員になっているのか、とか、女性陣はなぜ皆美人なのか(正直、髪形でしか顔の違いを判別できない)とか、どうして都合よくいつものメンバーが沖縄に集まれるのか、とか、この農大生たちはいつ教室で講義を受けているのか、といった疑問を抱くことは不毛である。そもそも、こんなコテコテの農大自体、日本に実在するなら教えてほしいぐらいだ。
いちいちつっこむことなく、菌てんこ盛りの『もやしもん』ワールドをまるごと受け入れる。それが、この漫画を楽しむコツである。

今回は、前巻の終わりに登場した、200年古酒の泡盛を捜し求めて、一路沖縄へ。
海中熟成という発酵手法を、本書で初めて知った。勉強になる漫画である。
そして、この巻では、カバー絵にもなっているジュゴンの登場が強烈。このジュゴン、沖縄限定ではなく、これからもちょくちょく登場させてほしいものだ。ちなみに私は、今までの表紙の中で、色合いといい、ジュゴンの絵といい、3巻が一番好きだ。

ところで、『もやしもん』には、巻末に次巻の予告が書かれている。「内容は変更になる場合があります。」とひと言断りが入れてあるとはいえ、2巻に載せていた予告を完全に無視した内容に、笑ってしまった。これは一種のジョークなのか?本編とは独立した、一つの作品と思えば楽しいかも。
3巻を読んで初めて気づいたのだが、この本にはちょっとした仕掛けが施されている。本を机に置いて、目線をだんだん下に移していくと、右側にあるものが…。慌てて2巻もチェックすると、ここにもちゃっかり登場している。この遊び心、参りました。[Amazon]

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。