『もやしもん4』石川雅之

もやしもん(4) (イブニングKC (171))冒頭から、『のだめカンタービレ』とコラボっている第4巻である。
そういえば、“のだめカレー事件”なる一コマに、菌がいろいろ出ていたな、と読みながら思い出していた。『のだめ』にはまっていた時は、この漫画を知らなかったから特別意識していなかったが、地味に登場していたのか。

さて、「ヤマなし・オチなし」のまったり系漫画・『もやしもん』だが、今回は、いつになくシリアスな展開となっている。
前巻に少し登場した謎のゴスロリ女の正体が明らかになり、そのショックから、主人公は菌が見えなくなってしまう。『もやしもん』を読んでいない人にとってはどうでもいいことかもしれないが、この漫画の設定を根底から覆すような重大事なのだ。菌が出てこないページは、なんだか寂しい。
自分の存在価値は何なのか、と思い悩む主人公や、普段はふざけてばかりいる先輩たちの後輩を思う気持ちなど、いつになく人間の内面に標準を当てている。楽しいだけでなく、心もあたたかくなる一冊だ。
菌と主人公の関係は、『しゃばけ』に出てくる若だんなと妖怪たちみたいな特別なものに見えて、なんだか羨ましい。特に、食パンに菌たちが文字を残すシーンは、じーんときた。

そんな感動とは全く無縁なのが、UFO研究会の面々。
毎度お騒がせのメンバーだが、今回もまた一騒動起こす。ほとんどメインキャラクターといってもいい存在感である。ちなみに、4巻のどこかにUFOが潜んでいるので、探すのをお忘れなく。
相変わらずおもしろい漫画だが、ゴスロリ女の目的が謎のままなのと、主人公と菌たちの絡みが少なかったことが、少し物足りなく感じた。
ところで、美里と川浜の顔の線がどんどん省略化されて、1巻に比べると表情が違っているのが気になる。川浜、一体どこまで顔が大きくなるんだ。[Amazon]

もやしもんの菌たちが登場する『のだめ』15巻
のだめカンタービレ (15)

  1. もやしもん

    もやしもん『もやしもん』は、2004年8月よりイブニングに連載されている石川雅之の漫画作品。菌類|菌・ウイルスと農業大学生活をテーマとしている。英語表記では「TALES OF AGRICULTURE」(農業物語)。2007年6月22日発売の5巻が最新。2007年10月にフジテレビのノイタミナ…

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