『ブルーバック』ティム・ウィントン
- 2008年 3月7日
「三寒四温」と言われるが、まだ寒い日が続く。先日は、厳しい冷え込みに加え、ものすごい突風が吹き荒れた。まっすぐ歩いているつもりなのに横へ横へと流されていく。その上、土埃、花粉、黄沙とも分からない異物が舞い散って目がかすみ、散々であった。
その反動で、いや、こんな時期だからこそ、南の海を舞台にした爽やかな物語を読みたくなる。
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カテゴリー : 海外文学
「三寒四温」と言われるが、まだ寒い日が続く。先日は、厳しい冷え込みに加え、ものすごい突風が吹き荒れた。まっすぐ歩いているつもりなのに横へ横へと流されていく。その上、土埃、花粉、黄沙とも分からない異物が舞い散って目がかすみ、散々であった。
その反動で、いや、こんな時期だからこそ、南の海を舞台にした爽やかな物語を読みたくなる。
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物語を追いながら、以前読んだ『リビアの小さな赤い実』(ヒシャーム・マタール著)という作品を思い出していた。亡命して異国で暮らす作者や、アフガニスタンとイランという舞台設定、良心の呵責に苛まれる主人公が少年時代を追想する構成など、重なり合う部分が多いのだ。
翻訳作品を読む楽しみのひとつは、その国の文化や風土を感じられることだが、中近東を舞台にした小説には、日本とあまりに異なる情勢や慣習に驚かされる。
「人格」というものが、どのようにして形づくられていくものなのかは分からない。だが、さまざまな民族や宗教が混在する複雑さに加え、長年積み重ねられた歴史的背景、男女差や身分差などが厳然と存在する環境で生まれ育つことが、一個の人間に少なからず影響を与えることは間違いないだろう。
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児童ファンタジー本が、どんどん厚く、重くなっている。
あれは東野圭吾さんの短篇だっただろうか、売れる本を作るために出版社や作家が本の分量を競うようになり、最後は鉄板を仕込んで文字通り「重い」本に仕立てた、という笑えない物語があったが、最近の児童書をみると、小説の世界だけではない気がしてくる。ここまでくると、読書=筋トレ状態である。特に、このソニー・マガジンズの翻訳ファンタジーは一冊の分量が半端じゃない。児童書なのに、子どもに優しくない本である。
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真夜中12時。
それは、秘密の時間。世の中のすべてのものが凍りつく時間。ミッドナイターと闇の生き物だけが活動する時間。
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この作品は好きで、折に触れて読み返す。
設定もストーリー展開もごくありふれたものなのに、「宇宙のすみっこをめくってみる」というフレーズが出てくると、一瞬にして輝きを放つから不思議である。
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