カテゴリー : ロシア・東欧文学

『鼻/外套/査察官』ニコライ・ワシーリエヴィッチ・ゴーゴリ

鼻/外套/査察官 (光文社古典新訳文庫)はじめてゴーゴリの「鼻」を読んだとき、「このおっさん、頭おかしいんじゃないだろうか。」と思った。なんとも下品な表現ではあるが。
なにしろ、朝起きると自分の鼻がなくなっているのである。なんの前触れもなく、いきなり。しかもその鼻が、床屋が食べようとしたパンの中から出てくるのである。さらに、さらに。持ち主から独立した鼻は、立派な制服を着て町をのし歩くのである。ここまでくると、想像力の針は一気に振りきれてしまう。
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『初恋』イワン・セルゲーエヴィチ・トゥルゲーネフ

初恋 (光文社古典新訳文庫)本書を手にして、自身の初恋にしばし思いを馳せる人は少なくないのではないか。
初恋なんて、その存在に気づいた時にはもう通り過ぎてしまっているものだと思うが、ウラジミールのような体験をすれば、忘れ難い想い出になるのだろう。
物語は、真夜中の一室で三人の男たちが自分の初恋について語るところから始まる。二人はとりたてて面白いエピソードではなく、最後の男に期待が集まる。40歳前後のその男はもったいぶるように、自身の体験を手記に書いてきてそれを他の二人に読み聞かせる。その手記が、本書のメインである。
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『大統領の最後の恋』アンドレイ・クルコフ

大統領の最後の恋

  • アンドレイ・クルコフ
  • 新潮社
  • 2940円

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書評

「新潮クレスト・ブックス」シリーズの裏表紙には、著名人たちによるレビューが載せられているのだが、本書に寄せられたジャーナリスト・外岡秀俊氏の書評には、3点違和感を覚えた。喧嘩を売るつもりは毛頭ないが、それらを指摘することは、そのままこの作品に対する私の書評につながるので、長くなるが引用したい。
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