『くだものだもの』俵万智 選
- 2007年 10月14日
くだものだもの。「にんげんだもの」より、語呂がいい。思わず口の中で言葉を転がしてしまう。
本書は、くだものが出てくる作品を集めたアンソロジーである。短篇小説からエッセイ、詩、落語まで各種取り揃えた、くだものづくしの32篇だ。選者は、歌人の俵万智さん。
普通、アンソロジーというのは一つ一つの作品が独立しているので、どこから読んでも自由である。が、本書は違う。俵さんいわく、「ぜひ、一ページ目から順番に読みすすめてください。そのほうが、きっとおもしろく読めると思います」の、ちょっと変わった一冊なのだ。作品の選別だけでなく、その並べ方にも工夫が凝らされた本書は、すっかり俵万智さん色に染まっている。
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