カテゴリー : 国内文学

『秀吉の枷(上・下)』加藤廣

秀吉の枷 (上)秀吉の枷 (下)前作・『信長の棺』では、「信長公記」の作者・太田牛一が語り手となり、本能寺の変の新解釈が展開された。
今回は、本能寺の変のもう一人の主役・豊臣秀吉の視点から語られていく。
物語としては独立しているので、本書だけでも充分楽しめるが、やはり前作を先に読んでおいた方がよい。謀反を起こした明智光秀と、最終的に信長を死に追いやった豊臣秀吉―。犯人側から語られる本書は、本能寺の変の真相に、より迫ったものといえるだろう。
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『信長の棺』加藤廣

信長の棺謎の多い歴史的事件の一つとして、有名な「本能寺の変」がある。
信長は、本当に明智光秀に殺されたのか?とすれば、光秀はなぜ謀反を起こしたのか?信長の遺体はどこにあるのか?等々・・・。
長短多い傑物・織田信長が、歴史上から姿を消した大事件だけに、興味は尽きず、多くの歴史ファンの知的好奇心をくすぐる。
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『ウルトラ・ダラー』手嶋龍一

ウルトラ・ダラーついに、北朝鮮が地下核実験を行った。
拉致、麻薬、偽札作り、と国家主導で犯罪に手を染め続ける半島の暴挙に、予想通りという思いと、ここまで来たか、という失望と、今後に対する不安とが入り交じり合っている。
そんな情勢の中読んだ本書は、ひと際感慨深いものがあった。NHK前ワシントン支局長であり、現在外交ジャーナリストのバックグラウンドを持つ著者の手による本書は、豊かな経験と資料に裏打ちされて、圧倒的なリアリティをもって読み手に迫ってくる。出版と同時にベストセラーとなったのも、十分納得できるものだ。
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『強運の持ち主』瀬尾まいこ

強運の持ち主主人公・吉田幸子の職業は、占い師。
ルイーズ吉田と名乗って、ショッピングセンターの片隅で店を構え、一人20分3千円で訪れる人の未来を占っている。
彼女は、占いをはじめた当初は、名前や誕生日を聞き、画数を調べ、表から数値を割り出して、占い本を駆使しながら真面目に占いをしていたが、そのうちに面倒くさくなり、自分の直感で占うようになった。やり方は簡単。明るい未来と暗い未来を7:3の割合で話して、当たり前のことをそれらしい顔で言うだけ。占いは結局話術なのだ、と割り切る彼女のところには、なぜか当たると評判になり客足は絶えない。
本書は、ルイーズ吉田と、彼女の元へ訪れた迷える人々との交流を描いた物語である。
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『この本が、世界に存在することに』角田光代

この本が、世界に存在することに (ダ・ヴィンチ・ブックス)本にまつわる9つの短篇集。
角田光代の文章はきれいだ。すっきりしていて、詩的である。本好きの人は「うん、うん、そうだな」と何度もうなずかされることだろう。
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