カテゴリー : 経済・法律

『世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す』ジョセフ・E・スティグリッツ

世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す

  • ジョセフ・E.スティグリッツ
  • 徳間書店
  • 1890円

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書評

センセーショナルなタイトルだが、原題の「MAKING GROBALIZATION WORK」より内容を的確に表現しているのだから、皮肉なものである。
科学・医療技術や交通などの発達によって、私たちは意識するとしないに係わらず、グローバリズムの恩恵に与っている。日本にいながらあらゆる国の食材を味わい、低価格で衣料品や日用品を買うことができる。
だが同時に、世界のグローバル化は、格差の拡大をもたらした。一握りの富める者だけが富を独占し、貧しい者は貧困の苦しみから抜け出すことができない。そんないびつな世界の現状に警鐘を鳴らし、人々が幸福になるグローバル化への道筋を指し示したのが、本書である。
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『経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには』大竹文雄

経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)経済学に足を踏み入れた者が最初に学ぶものといえば、「価格の決定」や「政府と企業と家計の役割」。
しかし本書には、需要・供給の曲線グラフや、ケインズも、難しい専門用語も、一切出てこない。最初の数ページを読んだだけで、一般的な経済書とは随分イメージが違うことに気づくだろう。

お金がない人を助けるには、どうしたらいいのですか?
小学生の素朴な問いに、「経済学的」に考え、答えようと試みたのが、本書である。
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『市場(スーク)の中の女の子』松井彰彦

市場(スーク)の中の女の子経済書としては、大胆なつくりである。
最初書店で見つけた時、児童書かと思った。

内容は、本好きの少女・路香が、図書館から、時代も国も異なる別の世界に迷い込む、というファンタジーだ。
イタリアのジェノヴァから、ベネチア、アラビア、中国、日本と、西から東へ旅しながら、少女は市場の原理や文化との関係を学んでゆく。
貨幣制度や、需要と供給の関係、古典派経済学とケインズ経済学の立場の違いなど、経済学の基本を物語に盛り込み、学べて楽しい一冊に仕上がっている。
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