カテゴリー : その他

『フューチャリスト宣言』梅田望夫・茂木健一郎

フューチャリスト宣言 (ちくま新書)IT分野の啓蒙者・梅田望夫氏と、脳科学者・茂木健一郎氏が、ウェブで変わりゆく未来について縦横無尽に語り合った一冊。
オピニオンリーダー的存在である二人の対談本ということで、いやが上に期待は高まる。両者とも、ブログで日々自分の意見を発信しているインターネット・ヘビーユーザー。ここで語られていることは、ネットの専門的な話題に留まらず、科学、教育、社会問題など、多岐にわたる。
続きを読む

『次世代ウェブ』佐々木俊尚

次世代ウェブ  グーグルの次のモデル (光文社新書)私はネットで何か調べる時、専らグーグルの検索に頼っている。他の検索エンジンより欲しい情報がすぐ手に入りやすいからだ。より早く効率よく検索するテクニックを解説した参考書籍も読んだ。
それでも、満足できない。適当な検索キーワードを思いつかない時や、欲しい情報がダイレクトに検索結果に出てこない時などには、グーグルといえども不便さを感じる。そこに、グーグルを超える新たなネットビジネスの可能性がある、と著者は言う。
続きを読む

『グーグル・アマゾン化する社会』森健

グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書)現在、ウェブについて語る時よく使われる、「ロングテール」という言葉。
売り上げ数を縦軸、売り上げ順位を横軸にして描いたグラフを恐竜に見立て、売り上げ上位の部分をヘッド(頭)、長く伸び続ける売り上げ下位の部分をロングテール(尻尾)と呼ぶ。リアル店舗では見向きもされなかった商品が、ウェブでは厖大な品数によって広く利益を集めることができる、と喧伝されている。
しかし、ロングテール現象は、本当にいいことなのか。現実に利益を享受しているのは、ごく一部の人間(企業)だけではないのか。

商品の多様化で利益を得るロングテールは、その裏返しとして、ヘッドという一極集中を招くのではないか(P.5)

という疑問を、とことん突き詰めたのが、本書である。
続きを読む

『ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる』梅田望夫

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)遅まきながら、本書の紹介である。
ベストセラーになったので、かなりの人が既に読んでいることと思う。Amazonのレビュー数は、2007年6月17日時点で230件!
私自身、出版されてすぐ読んだので、今回再読となる。
続きを読む

『グーグル Google 既存のビジネスを破壊する』佐々木俊尚

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する  文春新書 (501)グーグルマップがネットで公開された時は、衝撃だった。
マピオンマップファンなど、他の地図検索サイトが提供するものよりも、使いやすさの上で断然優れていたからだ。これが、検索エンジンとしてではないグーグルの側面に注目したきっかけだったように思う。
グーグルマップだけでも驚きだったのに、その後グーグルはグーグルアースという驚愕のサービスを提供し、最近では人気の動画投稿サイト・YouTubeを買収し、さらなる進化を続けている。
グーグルの強さの秘密は何なのか。そして、グーグルは一体どこへ向かおうとしているのか―。そんな疑問を、少なからず答えてくれるものが、本書である。
続きを読む

『ルー炎上! 恥かけ、汗かけ、涙しろ』ルー大柴

ルー 炎上! 恥かけ、汗かけ、涙しろ

Amazonで購入
書評/エンタメ・タレント

私の友達に、好きな男性のタイプがかなり個性的な子がいた。
イランやイラクといった中東系の濃い顔が好みなのだ。そんな彼女の好きな芸能人は、ルー大柴。濃い顔が好きなのはいいとして、なぜ日本人代表がルー大柴?
最初、冗談を言っているのかと思ったが、本気なのでさらに驚いた。私や周りの友だちは、「ルーだよ、ルー!絶対趣味悪い。」などと言って彼女を正気づけようと試みたが(大きなお世話である)、彼女は、あの顔が「たまらなくセクシー」なのだと一歩も譲らなかった。木村拓哉や福山雅治など“正統派”男前には何の興味も示さず、ひたすらルー大柴を追い続けていた彼女を見て、「蓼食う虫も好き好き」という言葉を噛み締めたものである。
続きを読む

『世界のドア』ベルンハルト・M・シュミッド

子どもの頃、ドラえもんの「どこでもドア」が欲しかった。
「どこでもドア」さえあれば、学校が始まるギリギリの時間まで寝ていられるし、世界一周旅行も思いのままだ。いつ人に見つかって捕獲されるか分からない「タケコプター」より、何倍も使えるアイテムだと思っていたのだ。
続きを読む

『脳と音読』川島隆太・安達忠夫

脳と音読 (講談社現代新書)今、(第何次目かの)「脳ブーム」である。書店には「脳」に関する本が平積みで並べられ、人々は、「ボケない」「頭が良くなる」という言葉に敏感に反応する。
本書は、その生みの親の一人である脳科学者、川島隆太教授と、ドイツ語学者であり自身で教育実践も行っている、安達忠夫教授による往復メール形式の共著である。
続きを読む

『小さな恋の万葉集』上野誠

小さな恋の万葉集日本人として生まれたからには、万葉集は読んでおきたい。とはいっても、現代語と異なる言い回しや歌の解釈の難しさに、古典の世界に足を踏み入れることを躊躇してしまう人は少なくないだろう。
本書は、私たちがこれまで古典に抱いていた、古くさく堅いイメージを一新し、万葉集をぐっと身近なものにしてくれる。
続きを読む