12月に読んでおもしろかったマンガ

当人が真剣であればあるほど、その姿は傍から見ると滑稽に感じられるものである。
そんな人間の可笑しさを描くのに、ギャグ漫画はうってつけだと思う。「馬鹿馬鹿しい」は、私の中で最大級の賛辞だ。
さて、今月読んだ漫画で特におもしろかった新刊二冊をご紹介。どちらも続きが楽しみな第一巻である。
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『哄う合戦屋』北沢秋

哄う合戦屋

  • 北沢 秋/イラスト:志村貴子
  • 双葉社
  • 1470円

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書評/歴史・時代(F)


合戦の度に、単騎でいくさをしているような功名を重ねていながら、烏の群れに紛れ込んだ鵜のように一徹はいつも一人きりだ(P.133)

し、渋い。渋すぎる…。
内容はいたって地味なので、志村貴子のカバー絵と杏の帯文という強力なプッシュがなければ、歴史・時代小説コーナーの奥でひっそりと眠っていそうな一冊である。戦略というものを題材にした作品だが、出版社および書店サイドの売り込みのうまさにあっぱれ。
とはいえ、中身はけっしてお粗末なものではない。むしろ、想像以上におもしろかったのでちょっと吃驚してしまった。人材活用自己実現についてしみじみと考えさせられる戦国小説である。
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『蘭陵王』田中芳樹

蘭陵王小説よりも、漫画か映像で描いてほしい悲劇のイケメン王の物語。
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『小太郎の左腕』和田竜

小太郎の左腕草食系男子のみならず、近頃では弁当男子、スイーツ男子、はたまたレギンス男子なんてのまでいるそうな。
ステレオタイプな“男らしさ”に捉われず、自分らしく生きるのは大いに結構。ただ、ちょっと軟弱過ぎやしないかい。ガツガツした男もどうかと思うけど、ザ・肉食系とでもいうべき戦国武将に惹かれる“歴女”の気持ちも分からないでもない。
そんな女性陣の不満を代弁…した訳じゃないだろうが、乱世に生きる男たちの葛藤を描いた男臭い小説が、本書。
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『洋梨形の男』ジョージ・R・R・マーティン

洋梨形の男 (奇想コレクション)ホラー系統の作品を集めた、日本オリジナル編集の中短篇集。6篇中4篇は、本邦初訳である。
と言われると、ものすごく得した気分になるのだけど、そもそもジョージ・R・R・マーティンの作品を読むの自体、初めてなんだった。
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