『マンスフィールド・パーク』ジェイン・オースティン

マンスフィールド・パーク (中公文庫)何とまあ、何とまあ本当に、時の働きとか人間の心の変化って不思議なんでしょう!(作中より)

『高慢と偏見』『エマ』に比べると地味だが、ボリュームといい内容といい、非常に読み応えのある一冊である。ひとりの女性が幸せを掴むまでの軌跡が、およそ10年の歳月をかけて丹念に描かれていく。初期の軽妙なものより、じっくり読ませる本書の方が私は好きだ。
円熟味を増したオースティンの筆が冴えわたる、後期を代表する傑作。
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『ユダヤ警官同盟(上・下)』マイケル・シェイボン

ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫)ユダヤ警官同盟〈下〉 (新潮文庫)タイトルとあらすじでスルーしてしまうところだった。
好きか嫌いか、でいうと私好みではないのだが、読んでよかったと思う。うまいなあ、という感じ。上巻に戻って読み返すと、その巧さがよりくっきりと浮き彫りになる。伏線の張り方が。ディテールの細かさが。人物造形の豊かさが。
ジャンルなんて関係ないからとにかく読み応えのあるものを、という人にオススメの小説。
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『ノーサンガー・アビー』ジェイン・オースティン

ノーサンガー・アビー (ちくま文庫)ジェイン・オースティン6長篇の中で唯一文庫化されていなかった小説が、ついに(というかやっと)新訳で登場。
この『ノーサンガー・アビー』(ちなみにキネマ旬報社版は、「アビー」ではなく、「アベイ」)は、オースティン22、3歳頃に書かれた初期の作品である。紆余曲折を経て出版されたのは、執筆から20年近く経ってからのこと。
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『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上・下)』スティーグ・ラーソン

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下スウェーデンといえば、イケア、H&M、ボルボ・・・。
これからはその中に、スティーグ・ラーソンの小説『ミレニアム』を加えることになるだろう。ミステリを敬遠しがちな私が再読してしまった、超一級のエンターテインメントである。
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『ぶたばあちゃん』マーガレット・ワイルド・文/ロン・ブルックス・絵

人生最期の日をどう迎えるか―。
地球終末を待たなくとも、誰にでも平等に「その日」はやって来る。ただそれがいつか、ほとんどの人は分からないだけで。
死をどう捉えるか、という普遍的な問題は、ひょっとすると難しい言葉を並べるよりも絵本というツールの方がストレートに心に届くものなのかもしれない。ただ、子どもに読み聞かせる場合は、その後のフォロー(親子の会話など)が大事。死を受け入れる姿を、ごくシンプルに、水彩画の優しいタッチで描いた絵本が、本書である。
ぶたばあちゃん

  • マーガレットワイルド
  • あすなろ書房
  • 1575円

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書評

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