『イヌは匂いの夢を見る』外崎肇一

イヌは匂いの夢を見る―なぞに包まれたイヌの嗅覚を科学する (香り選書 6)犬を飼っていると、クンクンと鼻を嗅ぐしぐさを頻繁に見かける。
よく、「犬の嗅覚は、人の○○倍もある(ちなみに、この○に入る数字は言う人によって開きがある)」なんて表現をされるが、本当のところはどうなのだろう。見たところ、人間よりは匂いに敏感そうだが、科学的にどこまで解明されているのか。長年の疑問を解消したくて、本書を紐解いた。
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『消えちゃったドラゴン』パトリシア・C・リーデ

『囚われちゃったお姫さま』の続編。
この〈魔法の森シリーズ〉は全4巻あり、本書は2巻目となる。読み終えて感じたのだが、これってシリーズ化するほどでもないような気がする。のっけから否定的なレビューで申し訳ないけれど。
消えちゃったドラゴン 魔法の森2

  • パトリシア・C・リーデ
  • 東京創元社
  • 2520円

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書評

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『アーサー王ここに眠る』フィリップ・リーヴ

視点を変えてものごとを見るおもしろさを堪能できる、西洋歴史ファンタジーの佳作。
アーサー王ここに眠る

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書評/SF&ファンタジー

「アーサー王ここに眠る」というタイトルだが、主人公はかの有名な英雄ではなく、孤児の少女だ。
グウィナという名の少女は、戦乱の中からアーサーお抱えの吟遊詩人ミルディンに拾われ、図らずもアーサー王伝説が生み出されていく現場に立ち会うこととなる。つまり、内側から見たアーサー王物語である。
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『分別と多感』ジェイン・オースティン

分別と多感 (ちくま文庫)どうやら男女の仲というものは、ジグソーパズルみたいにはいかないらしい。くっついたり、離れたり、ぴったりはまっていたはずが徐々に隙間が広がってきたり…。
当人どうしが「これぞ運命の人!」と信じていても、あっけなく破局してしまうものだし、周りがあれこれ世話を焼いたからといって上手くいくものでもない。性格や好みの前に、相性や巡り合わせといった、つかみどころのない要素がでん、と立ちはだかるのが恋愛の常である。
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『朗読者』ベルンハルト・シュリンク

朗読者 (新潮文庫)ヘルガ・シュナイダーの『黙って行かせて』を読んで、久しぶりに本棚から引っ張り出してきた。
どちらも、過去の罪と向き合うことや相手の心を理解することの難しさをテーマにしたドイツ文学である。一方は、母と子の再会を通して。他方は、親子ほどに年の離れた男女の恋愛を通して。
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