『夜市』恒川光太郎

夜市今宵は夜市が開かれる。

書き出しの一文を読むだけで、すうっと、物語に引き込まれる。「夜市って何?」と疑問に思った者はすでに、この作品の持つ不思議な力に魅入られているのだ。
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『犯罪は「この場所」で起こる』小宮信夫

犯罪は「この場所」で起こる (光文社新書)少年が凶悪事件を犯すと、マスコミはこぞって「少年に一体何が!?」とか、「少年に潜む心の闇」といったような犯人の人格や境遇に犯罪の原因を求めようとする。
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『睡蓮の教室』ルル・ワン

睡蓮の教室

  • ルル・ワン
  • 新潮社
  • 2940円

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書評

蓮は、泥水の中できれいな花を咲かせる。しかも、その泥水が濃ければ濃いほど、大輪の花を咲かせることができるという。
泥水は、しばしば汚濁の俗世―人生におきかえれば、苦しみ・悲しみ・困難など―に見立てられる。
この作品では、タイトルの「睡蓮」は三つの意味で使われている。
一つは、語り手の少女の名前として。
二つ目は、彼女が過ごした収容所生活での憩いの地に咲く植物として。
そして三つ目は、抑圧された社会状況の中で、汚れることなく美しく花開いた、二人の少女の友情の象徴として。
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『秀吉の枷(上・下)』加藤廣

秀吉の枷 (上)秀吉の枷 (下)前作・『信長の棺』では、「信長公記」の作者・太田牛一が語り手となり、本能寺の変の新解釈が展開された。
今回は、本能寺の変のもう一人の主役・豊臣秀吉の視点から語られていく。
物語としては独立しているので、本書だけでも充分楽しめるが、やはり前作を先に読んでおいた方がよい。謀反を起こした明智光秀と、最終的に信長を死に追いやった豊臣秀吉―。犯人側から語られる本書は、本能寺の変の真相に、より迫ったものといえるだろう。
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『信長の棺』加藤廣

信長の棺謎の多い歴史的事件の一つとして、有名な「本能寺の変」がある。
信長は、本当に明智光秀に殺されたのか?とすれば、光秀はなぜ謀反を起こしたのか?信長の遺体はどこにあるのか?等々・・・。
長短多い傑物・織田信長が、歴史上から姿を消した大事件だけに、興味は尽きず、多くの歴史ファンの知的好奇心をくすぐる。
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