『青年時代』トルストイ
- 2009年 5月12日
トルストイの自伝的小説。
本書は、北御門二郎氏の未発表翻訳原稿(1979年3~6月)を出版したものである。「なぜ今、この作品?」と不思議に思ったところ、『幼年時代』『少年時代』『青年時代』三部作の出版は、亡き訳者の希望だったそうだ。
というわけで、今回新たに登場したといっても「新訳」ではない。ただ個人的に、北御門氏の翻訳には感慨深いものがある。
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銀婚式の日に、妻とともにイギリス南西部の田園を訪れる48歳のアシャースト。
そこは、二人が初めて出会った懐かしい場所だった。途中立ち寄った村で、彼は若き日の初恋を思い出す。胸に去来するは、清純で可憐な村娘ミーガンの面影。花咲くリンゴの木の下で永遠の愛を誓いながらも、身分差を理由に彼女の元から逃げ去ったかつての自分。
甘い感傷で思い出に浸っていたアシャーストだったが、地元の老農夫から、彼の不誠実な行為の結末を知らされることになる・・・。(『林檎の木』改題)
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舞台は、イギリス北部ヨークシャー。
ヒースの茂る荒涼たる自然を背景に、〈嵐が丘〉と〈鶫の辻〉二つの家族の三代にわたって繰り広げられる愛憎劇を描いた物語である。
〈嵐が丘〉の主人に拾われたヒースクリフは、屋敷の娘キャサリンと惹かれ合うようになるが、現実的な彼女は〈鶫の辻〉のエドガーを選ぶ。キャサリンの兄ヒンドリーの数々の仕打ちに堪え忍んできたヒースクリフだったが、絶望に打ちひしがれて屋敷を去ることに。
数年後、金持ちになって戻ってきたヒースクリフ。彼の猛る復讐心は、それぞれの子どもたちの人生も巻き込みながら、怒涛の結末へとなだれ込んでゆく。
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